Size UK6.5 Made in West Germany
本日12月30日(日本時間)にサッカーの王様ペレさんが亡くなられました。
自分のなりの追悼はこちらにさせていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。
さて、(おそらく)今年最後の投稿になります。
昨年の終わりごろは、最近は好みのモデルはなかなか入手できなくなったなあと嘆いていたのです、今年は個人的にビックリするような発見が多い1年でした。
というか、コレクターとしてまだまだだなあと、あらためて感じた年でもありました。
今回のモデルは、すでにキングギアでは少し紹介しましたが、もう少し詳しい情報を書かせていただきます。
モデルナンバーは459です。
ドイツより箱入りの未使用品で入手できました。
以前入手した固定式(モデルNo. 359)の取替え式版だと思います(プーマの昔のモデルは300番台が固定式で、400番台が取替え式)。
私の認識ではモデル番号の450番台って、そんなに高級なモデルではないと思っていたのですが(ご参考)、おそらく、ディエゴ様御用達モデルと同じ仕様だと思います。
そういえば、元祖マラドーナシグネチャーモデルは458でしたが、それを意識したナンバリングだったのでしょうか?
このモデルはいろいろ苦労してアルゼンチンからこちらを入手した直後に見つけたので、かなり驚きました。
しかも、こちらの2色ソールは後付けですが、459は完全なオリジナル状態です。
サイズまでディエゴ様モデルと同じって…。
固定式の359を見つけた時に、アッパーが同じ取替え式も市販されていたんだろうなあとは思っていましたが、これまで見たことがありませんでした。
また、80年代で黒黄色2色ソールのモデルを履いた一流選手は多数おられましたが(例1、例2、例3)、黒白2色ソールを履いていたのはディエゴ様しか思い浮かびません。
80年代前半は黒白2色ソールは廉価版モデルにしか付いていませんでしたが(458やこちらなど)、80年代後半になってなぜかディエゴ様のみこの配色のソールを好んで使うようになりました。
また、こちら(498)やこちら(495)など、番号が大きいモデルの2色ソールも黒白になりましたが、日本では流通しなかったと思われます。
ディエゴ様は側面に「DIEGO MARADONA」と印字された特別モデルしか使わなかったかというとそうでもなく、ナポリのコレクターさんが所有している実使用モデルの一つがこちらですが、
内張りの素材がこのモデルとは違うようですが、「459」のモデル番号が見えます。ちなみに1459の「1」は西ドイツ製モデルに付いていたようで、日本製だと「S」が付いていました。
側面の印字はPUMAのみです。
別角度の画像
いろいろ探しましたが、左足しか見つかりませんでした。
実はアルゼンチンのお知り合いから送られてきたこちらの画像
持ち主ははっきりわかりませんが、ナポリにある実使用の片方なのではと思っています。
いずれもシュータンの西ドイツ製が「Made in West Germany」の小文字入りですので、80年代後半のモデルなのですが、プーマラインを横切るステッチの糸が黒だったり透明だったりと細かな違いがあったりします。80年代前半の同等モデル(KINGなど)には、この部分のステッチはありません。
また、ディエゴ様のモデルはヒモの穴が7個の場合が多いですが、このモデルはサイズは大きくないですが、ヒモの穴が8個あります。
80年代後半は、日本ではパラメヒコ(メキシコライト)が流行りだし、もともと多くはなかった西ドイツ製モデルの流通量がさらに減り、また日本でも欧米でも様々な(派手目の)ニューモデルが販売されるようになりました。
ディエゴ様をはじめ、プロ選手は70年代後半から80年代前半の流れをくむオーソドックスなモデルを好んで履いていたと思いますが、絶対的な生産数が少なかったのか、現在ではなかなか見つからないのが現状です。
まあ、細かいことはいいとして、ディエゴ様が愛した典型的タイプのキレイな未使用モデルが手に入ったのは大変うれしいです。
来年もおもしろいスパイクが入手できることを期待したいですが、とにかく戦争が早く終わってほしい…。
(2022年12月30日)