67. adidas Profi

Size UK8.5 Made in Yugoslavia

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.36『1988年欧州選手権編(その2)』

プロフィという名のモデルはかなり最近まで作られていたようで、固定式もあったようですが、詳細は不明です。

私が初めてこのモデルを知ったのは1984年のサッカー雑誌の広告でした。

この頃のモデルは先入観と、どこかからの情報でフランス製だったとずっと思っていましたが、確証はありません。

これはイタリアから購入し、その時はフランス製だと言われましたが、箱の底にユーゴスラビア製と記されていました。

こちらにも書きましたが、このモデルを使用した可能性のある有名な選手は西ドイツ(後にドイツ)代表のブレーメ選手です。

所属先のカイザースラウテルン(83年)、代表デビューした頃の84年EUROで愛用していたようです。

かかとの革に沿った白いライン以外に証拠はありませんが、この頃のモデルでそのような特徴を持つものは他に思い当らないので、多分プロフィでしょう。

(2019年4月2日)

追記

西ドイツ製Profiはこちらです。

(2021年8月3日)

最近、ゲッティさんの昔の画像がさらに充実した感じで、以前調べた時には見たことがなかった貴重な画像がたくさんアップされている気がします。

例えば、

84年EUROの西ドイツ代表です。
個人的にこの大会の各国の選手のスパイクはとても興味深いのですが、西ドイツはブレーメ選手の他にも、Profiらしきモデルを履いている選手が何名かいることにあらためて気づきました。

フェルスター選手

プーマのシグネチャーモデルもあったアロフス選手

審判(82年大会決勝の審判かな?)のスパイクはイベリカの固定式か?
こちらもレアですね。

この大会の背番号10、マイヤー選手

かかとのラインが白い以外は確証はありませんが、つま先のステッチもそれっぽいです。

ただ、シュータンマークは青地に白のトレフォイルなので、市販品とは違う西ドイツ選手専用モデルだったようです。

というわけで、ちょっと青マークのシュータンをつけてみました。

おー、かっこいい。ちょっと色が違いますが…。

(2023年3月28日)

getty imageさんの充実した画像のおかげで知った、最近の意外なこととしまして、つま先のステッチが特徴的なProfiは、84年EUROで登場したと思っていました。

ところが、82年W杯のブライトナー選手の画像、


つま先のステッチはProfiと同じ感じです。かかとの革部分に白いラインがなく、これまでは、この大会でデビューした3マテリアルソールワールドチャンピョンワールドカップ82と思っていましたが、むしろProfiに似たモデルでした。

74年の地元西ドイツのW杯の優勝メンバーであるブライトナー選手は、その後代表入りを固辞されていたようで、この画像の82年大会初戦のアルジェリア戦は久しぶりのW杯登場でした。

ところが、世紀の番狂わせで敗戦してしまい、それ以降、このモデルは使わず、アディパンソールの固定式を履いていました。


アッパーはやはりこの大会でデビューしたコパムンディアルに似たこのスパイクはまだ見たことがありません。

ベテランとして、初戦の敗戦からチームを立て直し、決勝まで導きましたが、やはり初戦のスパイクは縁起が悪いと思われたんでしょうか?

(2023年6月21日)