
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.86 「1986W杯ベルギー代表選手のスパイク編」
もしまだキングギアのコラムをアップできたら第2弾ということで(第1弾はこちらです)、1986年W杯のベルギー代表チームのスパイクについて書いてみました。
もともと前回のスパイク紹介の流れで、90年前後の(脆弱な)プーマ固定式モデルを履いていたこちらの選手に注目したことが、今回の内容のきっかけです。

90年W杯のクーレマンス選手です。80年代を代表するベルギー代表のレジェンドですが、こちらでも少し紹介したように、割と固定式スパイクを愛用される選手だと思っていました。

86年大会でもご覧のようにベルトマイスターらしき固定式モデルです。この試合はディエゴ様の2ゴールで敗れてしまった準決勝アルゼンチン戦ですが、他の画像を見ると、

あれ?取替え式だ…。同じ試合で履き替えておられたようです。
タックルしている選手はわかりやすい黄・黒の2色ソールですが、クーレマンスのスパイクはプーマラインは白いですが、シュータンやソールが黒っぽいよくわからないモデルです。
もう少し調べてみますと、

11番クーレマンス選手のソールはトレロのようです。細かいですが、ヒールのマークも黒っぽいので、トレロのプーマラインのみ白い(白くした?)スパイクのようです。
トレロは82年W杯前にデビューし、スペイン大会では多くの選手が使っていましたが、86年大会では珍しかったと思います。
そもそも、この大会でのDUOフレックスソールのスパイクを使った選手はそれほど多くなかったようで、私が知る限りでは、

ディエゴ様(このモデルに近いタイプ)
フランチェスコリ選手(色は違いますがこちらのモデルに似ていると思われます)
あとは英国系のチームの選手が使っていた未だにナゾのモデル

シルトン選手(イングランド)

ニコル選手(スコットランド)
シュータンは黄色い部分があるこちらに似たタイプです。
そういえば1試合の出場でしたが、86年大会では珍しくステップスターを履いていたアルゼンチン代表のクラウセン選手

それにしても、こんなに少なかったかな…。またわかれば訂正します。
さて、ベルギー代表に話を戻しますと、
他の選手のスパイクもバラエティの富んでいますね。
このころのベルギーの選手でこれまで注目したことがあるのは、
シーフォ選手はワールドチャンピョン
名GKの誉れ高いプファフ選手はこの大会では珍しいアディスーパーソールのモデルでしたが、21番のデモル選手も同じタイプでした。
18番のベイト選手はSPAキングですね。
プーマでおもしろいモデルを履いているのは、

15番のバン・デル・エルスト選手
おそらく、こちらで紹介したイングランドのサンソム選手が練習で履いていたモデルと同じだと思います。

DUOフレキシブルソールですが、カラーが珍しいタイプです。
ヒールに丸い穴のようなものがあります。
プーマには昔からこういう飾り(?)があるモデルがあるようです。
このころはユニフォームのメーカーと同じスパイクを履くチームが多かったと思いますが、86年大会のベルギーのユニフォームはアディダスですが、

ナイキやパトリックなど、アディダスのスパイクの選手は少数派だったようです。
イングランド代表も履いているスパイクメーカーがバラバラで、ベルギーと同じ感じだったと思いますが、86年大会のユニフォームはこの時代には珍しいアンブロでしたし、82年大会はアドミラルでしたので、スパイクについては制約が緩かったのかもしれません。
そういえば、ベルギー代表も82年大会のユニフォームはアドミラルでした。
86年大会で履いているスパイクで異質だったチームといえば

やはりデンマーク代表でしょうか…。
自国メーカーのヒュンメルのユニフォームでしたので、ヒュンメルのスパイク愛用選手も多数おられました。
ただ、他のチームで使っている選手はいたでしょうか…?
ラウドルップ(兄)選手は、現役時代はずっとパトリックだと思っていたのですが、確か代表デビュー時はポニーのスパイクを使っていた記憶があります。
さらに、

1982年にはアディダスのスパイクをお使いでした。
このころのヒュンメルのスパイクについてはまったく存じ上げませんが、もう少し前はMade in West Germanyだったんですよね。
また、こんなモデルもありました。

ヒュンメルのキングペレ
キングペレはプーマだけではなかったんですね。
そういえば北米リーグで愛用されたこちらのメーカーにも

ポニーのキングペレ
さすがペレさんは偉大ですね。その後、アンブロにもペレモデルがありましたが、キングペレという名前のモデルはなかったようです(あったら申し訳ありません)。
最後はベルギーとはまったく関係なくなりましたが、雑多な昔のスパイク話としてお許しください。
(2024年12月22日)