540 adidas WORLD CUP

Made in West Germany
541 adidas MODEL

Made in Japan
どちらも90年ごろの3マテリアルソールの取替え式モデルです。
まずは540の方ですが、ドイツ統一後の92年EUROぐらいまで出回っていたWORLD CUPで、3本線がソールまで到達していた最後のモデルだと思います。
靴内のタグには西ドイツ製と記されています。
この前のタイプは、

かかとのマークが黒地に白抜きのトレフォイルでした。
540は、

黒のトレフォイルマークです。
その後すぐに、

かかと、シュータンのマークは同じですが、かかとの革が3本線の下まで延長されました(このモデルはフランス製)。
同時期に、ほぼ現行版と同じデザインになります。

現行版はマーク部分はトレフォイルではなく、adidasの文字になりました。90年代前半はこれらの微妙に異なるデザインのWORLD CUP(及びコパムン)が混在していたと思われます。
さて、92年のEUROのドイツ代表選手のスパイクについては、こちらで紹介したことがあります。

準決勝スウェーデン戦で、FKを防ぐドイツ選手たちは様々な取替え式モデルを履いていました。
今回のWORLD CUPは、

ザマー選手が使っていたタイプだと思います。その他についてはこちらやこちらなどもご参照ください。
コーラー選手のスパイクは、

上記のどれにも該当しない不思議なタイプでした(80年代風アッパーですが、かかとの表示は現行モデル風)。
ところで、ドイツ代表選手は練習では固定式(主にコパムン)を使うことが多く、
こちらもWORLD CUP同様、かなりカオスだったようです。
右のロイター選手は、

すでにかかとの革が延長されていますが、マーク類は旧型のようです。
おそらく、

こちらのタイプだと思います(タグの表示はドイツ製、西ドイツ製両方存在します)。
中央のザマー選手は、

こちらは新型のマークになった現行モデルタイプですね。

1992年から2025年までほぼ変わらない…、すごいモデルです。
そして、コーラー選手とビンツ選手は、

まだ3本線がソールまで伸びているタイプです。
こちらが近いモデルだと思います。

同じように見えて、ソールつま先部分のリベットの有り無しや、3本線の材質などが違うモデルがあります。
左端のヘスラー選手は、こちらのモデルの固定式だったようです。これも見たことがありません。
話をWORLD CUPに戻すと、今回のモデルはこちらと同じタイプですが、ソールが変更されていました。何度かお世話になっている方が箱入り未使用で出品されていて、とてもきれいだったのでつい入手してしまいました。
それにしても新旧様々なモデルを、とてもきれいな状態で販売されているので、目の保養にもなります。
ついでで申し訳ないのですが、この機会に日本が誇る(?)WORLD CUPモデルのMODELも番号(541)を付けて掲載させていただきます。
固定式の人気が高く、さらにはサッカー暗黒時代で高額取替え式モデルの需要が少なかった日本では、西ドイツ製WORLD CUPは正式に販売されていませんでした。
おそらく、MODELはそんな時代にひそかにデビューしたと思われます。
年代的には、
89年のサッカー用品店の広告に載っているのみで、使っていた選手がいたかは定かではありません。
それにしても80年代でも、コパムン、MODEL、ウエンブレー以外のスパイク達にはまったく興味がわかない…。
89年は日本代表の用品サプライヤーはアディダスだったので、

この時期のサッカー雑誌を調べてみましたが、やはり固定式のコパムンユーザーが多い…。

親子ですごいですね…。
思わず画像を比べてしまいました。
話題を元に戻して、

DFの井原選手(右)もコパムンで、長谷川選手はパラメヒコで、プーマの表示を黒塗りして履いていました。
では、取替え式ユーザーが多いGKは?

松永選手もMODELではなく、西ドイツ製WORLD CUPだったようです。
北朝鮮の選手のスパイクは上の広告中にありそうですね。
というわけで、MODELについては不明な点が多いですが、

革質などもよさそうで、3本線も革のようです。
シュータンマークも誇らしげに日本製が強調されています。
ただ、アディダスのこのタイプのモデルはシュータンを裏返して履く選手が多く、裏返してもデカい赤トレフォイルが目立つデザインが敬遠されたのかな?
そんなわけないか…。
また情報があれば追加いたします。
(2025年8月2日)