Size UK7.5 Made in West Germany
最近、こちらのコラムでコパムンディアル(コパムン)のデビューに関してのダメ出しをさせていただきました。
その後、あらたに「History of adidas COPA MUNDIAL」なんていう英語のページも作ってしまいました。
とにかく、
「1979年にコパムンは存在していませんでした」
由緒正しい銘品スパイクの歴史は正しく残すよう働きかけていければと思います。
さて、また新たに手に入れてしまった西ドイツ製時代のコパムン。
シュータンマークが赤トレフォイルのタイプはすでに何足もあるので(例)、最近は見つけてもスルーしていました。
ただ、このスパイクは他の同タイプでは見られない、
かかとのマークが黒トレフォイルです。
私が知る限り、このタイプのロゴを持つモデルは、3本線がソールまで伸びたコパムンでは見たことがありませんでした。
コパムンの場合、このタイプのロゴは、
かかとの革が3本線下まで延長されたモデルから使われだしたと思っていました。
西ドイツ製の表記もシュータンマーク裏ではなく、スパイク内部のタグにあります。
80年代のコパムンのかかとで一番多いのはこちらのタイプだと思います。
西ドイツがドイツに変わるころから現行タイプになるまで、今回のモデルのようなこのタイプが使われたと思います。
そして、今となっては一番珍しいのが、こちらのタイプ。
個人的には一番親近感があるんですが、復刻(これとかこれ)ではない80年代のコパムンで、このタイプはなかなか出会えないです。
取替え式ならまだ割とあるんですが…。
取替え式ワールドカップでも、こちらにも少し紹介しましたが、90年代はじめのかかとマークについては複雑で…。
92年EUROのドイツ代表チーム。クリンスマン選手(18番)、リードレ選手(11番)のスパイクはワールドカップだと思います。
ただ、かかとのマークなどは混沌としていたようです。
1はEquipment SG(ブレーメ選手)で、2はワールドカップSL(エッフェンベルク選手)でよいとして、3~6はワールドカップのようですが、すべて微妙に違います。
3はかかとのマークが黒に白のトレフォイル(クリンスマン選手)
4はかかとのマークが黒のトレフォイル(ザマー選手)
このコパムンと同じく、このタイプのマークで3本線はソールまであります。
5はかかとがマークではなく、現行版の「adidas」のようです(コーラー選手)
しかも3本線はソールまであり、これはかなり珍しいモデルだと思います。
6はかかとのマークは黒のトレフォイルですが、4と違ってかかとの革が3本線下まで伸びています(リードレ選手)。
フランス製ワールドカップはこのタイプですが、ドイツ代表選手がフランス製アディダスを使うかな?
コーラー選手のスパイクですが、
やはり、かかとマークは「adidas」のようです。
こんなモデルあるんですねえ…。
ところで、このスパイクはウクライナの odessaからやってきました。
現在もebayで出品を続けられているようで何よりですが、とにかく早く平和になるよう願っております。
(2022年8月12日)