Size 27cm Made in Japan
こちらもこの方からお譲りいただきました。
すごいなあと拝見していたのが、もう5年以上も前のことでした。
目の前で見れることがとてもありがたいです。
あらためて感謝いたします。
さて、XLについてはこちらのコラムでも少し紹介しましたが、70年代後半に登場したカーフ革の名品です。
発売当初はオイルなめしではなく、テカテカした感じですが、XL-80ごろからなめし革になり、しっとり感があったと思います。
ただ、このモデルはおそらくカーフではなく、カンガルー革の特注モデルのようです。
箱の表示は
手書きです。さらに「ユースモデル」と書かれています。
「XL」シリーズの特徴は何といっても当時は珍しかったイエローラインです。
ときどき、代表クラスでもイエローラインのアシックスを使っていた選手がおられましたが、チーム全員がイエローラインということは極めて珍しかったと思います。
私が知る限り、おそらく唯一の例がこちらです。
81年のユース代表。79年に自国開催で初めてワールドユースを経験したメンバー(風間選手や鈴木選手)が残り、次の大会の本戦出場を目指したアジア予選の時です。フル代表はアディダスがサポートしていたと思いますが、ユースはアシックスでした。
全員かどうかはわかりませんが、かなりの比率でイエローラインのスパイクを履いている選手が多かったようです。
選手権のロングシュートで有名な小松選手がCFで活躍されていました。後にフル代表でも活躍された池内選手や勝矢選手もおられました。画像中の4名の日本選手はイエローラインのようです。
後に読売クラブでも活躍されたGKの中村選手。インジェクター(固定式)の選手も多かったようですが、GKはシャぺ(取替え式)のようです。
というわけで、このモデルはもしかしたらこの頃の選手用の特注モデルだったかもしれません。
(ソールの感じからするともっと新しいものかもしれませんが…)
ノーマルのXL80や81も今ではほとんど目にすることがないので、今後も大事にしたいと思います。
ただ、このタイプのソールは劣化が心配です…。
さて、貴重なノーマルのXL81をお持ちの方がおられます。
やはり、カーフ革はちょっと違う感じがします。
持ち主は日本サッカー界(いや世界も)の知識に関して右に出る者がいないと噂されるスゴイ方です。
Jリーグチームでもトレーナーをされ、現在はご自身のマッサージ店を経営され、数々のお宝がお店に展示されているようです。
いつかおじゃましたいと思っています。
(2022年7月23日)