
Made in France
しばらく投稿しない間に、いつのまにかワールドカップも終わってしまいました。
今回も様々なドラマがありましたが、個人的にはここ何大会はもう別世界な感じが続いています。
一応、前回も触れたように、初戦のハットトリックから始まったメッシ選手がその後何点取るのか注目していました。
また、途中まで圧倒的と思えたフランスの強さとエムバペ選手の驚異的得点力には恐れ入るばかりです。
一応、フランスの話をしたところで、今回のスパイクはフランス製アディダスのモデルです。
特徴はやはりプルストラップでしょうか。

70年代後半ぐらいからある古臭い感じですが、
2026年W杯で活躍した選手も履いている

現代のスパイクにも通ずるような気がしなくもないかな?
以前も載せた昔の広告に、

似たようなモデルはあるものの、同じ名前のモデルはありません。
こちらのモデル名は、
南米の国名「PERU」です。
ただ、革はカンガルーのようなので、ARGENTINAに似ているような気がします。
ソールは、

黒1色の6本スタッド取替え式タイプです。
こちらも以前載せた広告中にあった、

Argentina SuperとPERUはアッパーは似ていますが、Argentina Superはソールは銀色でした。
すでにカタログにあるように、他国の選手はWORLD CUPなど西ドイツ製モデルを使っていましたが、フランス代表選手はこのプルストラップモデルを使う選手が意外に多くいました。
真っ先に思い浮かぶのは82年W杯の、

ティガナ選手。ポーランドの英雄ボニエク選手との対峙です。奥のJean-Francois LARIOS選手も3本線ですが、何となくルコックっぽいスパイクに3本線を付けたように見えます。フランス選手のスパイクはおもしろいです。
ただ、Jean-Francois LARIOS選手もその前年(81年)には、

プルストラップ付アディダスのモデルを履いていました。
また、これも以前載せましたが、

プラティニ選手もご愛用でした(1980年)。
正直、私は82年W杯以前の知識が乏しく、今になって調べて初めてこのタイプのスパイクの愛用選手を学習しましたが、82年W杯でティガナ選手以外は履いていなかったと思っていました。
ところが、

DFの要のボッシ選手が使っていました。今は亡きマリナー選手(イングランド)とのマッチアップです。
これまで、82年W杯のフランス代表選手の多くはイベリカを使っていた印象があり、ボッシ選手もその一人だと思っていました。
現に、

あの西ドイツとの死闘を演じた準決勝では確かにイベリカを履いていたので、あの大会ではずっとこのモデルを履いていたと思っていました。
たまたま予選リーグ初戦のイングランド戦だけあのモデルを履いていたのか?
そうではなかったようです。

2戦目のチェコ戦。チェコの選手はこちらでも紹介したVizek選手です。この画像を見たのがボッシ選手のスパイクに疑問を持ち始めたきっかけでした。
そして、3戦目のクウェート戦、

やはりプルストラップ付きモデルでした。
そして勝ち上がった2次リーグでも、

オーストリア戦

北アイルランド戦。プルストラップモデルのお二人(ボッシ選手(4番)とティガナ選手。そして、イベリカにペニャロール、ユニークですね。
そして、あの西ドイツ戦になるわけですが、どういうわけか、この試合で初めてイベリカを使ったようです。

そして無念のPK失敗。イベリカが合わなかったのか?
その後、普通ならイベリカなんて嫌いになりそうですが、次の国際大会のEURO84では、


プラティニ選手を始め、多くのフランス代表選手はこの年にデビューした「EUROPA」を使っていましたが、ボッシ選手は大会を通じてイベリカでした。
さらに、86年W杯でも、

この大会ではただお一人ではないかと思いますが、ずっとイベリカでプレーされました。他のフランス選手はベラノフ選手(ソ連)同様、ストラトスSLを使う選手が多かったと思います。
ということで、ボッシ選手のスパイク遍歴特集になってしまいましたが、スパイクへのこだわりと物語を感じる選手のお一人だと個人的には思います。
さて、82年W杯準決勝の名勝負、西ドイツ対フランス戦を記念して、その約40年後にイベント「Night of Seville」が開催されました。
集まったのは勝った方の西ドイツ代表OBだったようですが、その中で驚きの展示物があったようです。



スパイクと一緒に写っているのはオーバーヘッド同点ゴールのフィッシャー選手ですが、確かあの試合は取替え式を使っていたと思います。
以前、こちらのコラムで、

あの大会の西ドイツ選手は新しく登場した黒ポイントのソールを好まず、アディパンソールが好みだったことを書きましたが、どうもハンジ・ミュラー選手のものみたいです(PKは蹴りませんでしたが)。
モデル名はWORLD CUP WINNERと記されているようですが、随所に特別仕様が満載ですね。さすがadidasの母国です。
以下、別件で申し訳ありません。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
このブログでスパイクの話題を書いていますが、昔のコラムが埋もれてしまって自分でも見つけにくい状態を憂いていました。
昔から、何とかしたいと思っていたので、最近noteに書き直すことにしました。
決してお金が取れるような内容とは思っていませんが、試しに有料にしてみました。
もし可能であれば、新たなスパイクを購入するカンパとしてご協力、ご笑覧いただければ幸いです。
とても使いやすいプラットフォームなので、スパイクの記事もちょっとずつ移していこうと思っています。
さらに、お知り合いからディエゴ様のスパイクについて聞かれたのですが、だいたいブログのリンクを教えてもあまり読んでくれないので、思い切って動画も作ってみました。
こちらもいつまで続くかわかりませんが、ボチボチやっていきたい思います。
応援よろしくお願いいたします。
(2026年8月6日)
伝説の死闘とフィッシャーさんのことを紹介したタイミングで、なんと冨越先生の芸術的連続写真がアップされていました。

伝説の名勝負の伝説の芸術的同点オーバーヘッド、そして芸術的連続写真…。
見れるだけでありがたいです。
それにしてもよくぞこのポジションで撮影されたものです。
何から何まで奇跡的ですね。
すばらしいの一言です。