
Made in France
フランス製プーマのKINGです。
フランス製のKINGといえば、おそらく西ドイツ製に先駆けてデビューしたこちら、

キングペレです。
今回のKINGはどなたが使っていたかはまったくわかりませんでしたが、シュータンがこのキングペレに似て、ソールは80年代風という見たことがないモデルということで入手しました。
しかし、これまで紹介文がまったく浮かばずにいました。
そんな状況でしたが、このGW中に驚くべきことがありました。

人気番組にこちらのスパイクが鑑定品として登場しました。
ペレさんのスパイクについてはこちらに書いたことがありますが、とにかくナゾが多い…。
少なくとも70年W杯で履いたものではないですが、

このアッパータイプのKING-Pelé モデルは初めて見ました。
市販品は側面に革の補強があり、かかとも2枚革です。鑑定品のこのタイプは(失礼ですが)廉価版モデルに多いという認識でした。
ただ、同じようなタイプのこちらは往年の高級モデルでした。

ソールもこの時代(70年代前半)のタイプですが、


かかとが初期キングペレのような4本スタッドです。
ノーマル(2本)のものに後付けされているようです。
このソールで思い当たるのが、

NASL時代のスパイクです。
このころはPONYのラインがついていましたが、スタッドのみならずリベットの数や位置もプーマのモデルとそっくりです。

かかとの作りも鑑定品と似てるかな?
1977年の画像ですが、そのころにしてはかなり古いモデルを好んで使っていたのでしょうか。
いずれにしてもこのタイプのモデルはペレさんのお気に入りだったようですが、こんなことが調べられるのは、やはり富越先生の貴重な画像のおかげです。
まあ、それにしてもこんなものが日本にあるとは…、

使いこまれて痛んでいますが、すごい鑑定額ですね。
プーマスパイクおたくには見どころがまだあって、シュータンのマークが、

通常より上の部分が長く、判別できませんが何か文字があるようです。これも市販モデルでは見たことがなく、ペレさん特別モデルならではでしょうか?
これまでのペレさん実使用だと、


上は以前、ペレさんの私物としてオークションに出品されたもので、下はこれも70年W杯使用品とのことです。
どちらもプーマライン以外は細かい情報はわかりませんでした。
今回は様々な角度からの映像があり、とても興奮しました。
(おかげで他のペレさんゆかりの鑑定品はまったく目に入りませんでした)
ぜひどこかの博物館で展示していただきたいですね。
この鑑定額ですが、鑑定士の方はどのような基準で評価されたのでしょうか?
最近、こちらのオークションがあったようで、

こちらも70年W杯使用品とのことですが、まあそれはないとしても落札額が19200ドル…
欲しい人はこれぐらい出すだろうということで、この価格を参考にされたのかもしれません。
私だったらペレさんの70年W杯使用品でプーマのスパイクが出てきた瞬間に混乱してしまうので鑑定士は務まらんなあと思いました。
さて、せっかくなので、今回のスパイクについてもう少し紹介させていただきます。



サイズ、モデル番号、生産国はシュータンの端っこに記されています。
フランス製プーマのモデル番号は難しいと以前こちらで書きましたが、これは西ドイツ製と割と共通な感じです。
ただ、西ドイツ製の493はS.P.A. KINGですが、このモデルはSPAソールではありません。
カンガルー革製の表示タグもプーマでは珍しい気がします。
どなたが使ったかについてはわかりしだい追加したいと思います。
(2026年5月7日)