381 adidas NASL model

Size UK8 Made in France

五輪が終わりました。

他の競技はさておいて、とにかくメキシコ五輪以来のメダルをと思っていましたが、とても残念でした。

68年はものごころついていませんでした。
なんとか生きている間にもう一度と思いますが、アジア予選敗退が当たり前だったころを知る者にとっては、本戦ベスト4(しかも2回目)なんて当時を思えば信じられない偉業です。

時代は変わりましたねえ…。
サッカーの発展はこれぐらいで充分なので、はやく選手の皆さんが大勢の観客の前でプレーできるようになってほしいものです。

さて、53年前の3位はすごいチームですが、やはり得点王がいたということもあらためてどえらいことだったとつくづく思います。

言わずと知れた世界のKAMAMOTO


富越さんの写真です。(こちらこちらから引用させていただきました)

世界のスーパースターとの対戦ですが、70年代後半以降、ペレ選手、ベッケンバウアー選手、クライフ選手はNASL(北米サッカーリーグ)のチームで来日されました。

このスパイクはそのころのモデルですが、それについては後ほど記します。

私がサッカーに興味を持って間もない80年代前半まで、日本代表(全日本)が欧州、南米のサッカー強豪国の代表チームと対戦することはめったにありませんでした。

ですから、有名な外国クラブチームと日本代表の対戦が、当時のサッカーファンが世界のスター選手のプレーを生で見れる数少ない貴重な機会でした。

70年代後半のNASLには全盛期を若干過ぎたころの上記のスーパースターや、各国の有名選手が多数在籍し、それなりに話題の多いリーグだったと記憶しています。

いくつかのチームが来日して日本代表と試合をした印象がありましたが、リーグのことは実は何も存じ上げませんでした。

チーム数は(80年当時)

けっこうたくさんあったんですね。1試合の勝ち点が6!1得点に1点ボーナス勝ち点!さすがアメリカです。

歴代優勝チームは

コスモスしか知らない…。

アズテックスはジョージ・ベスト選手がいたチームでした。

こちらでも少し紹介しましたが、NASLでのペレ選手はプーマではなく、ポニーのスパイク(及びシューズ)で活躍されました。

ただ、試合会場はおそらく野球場やアメフト場と兼用だったようで、

人工芝あり


所々土だったり、

天然芝の場合も

足首まで埋まるところなど、そんなに環境はよくなかったようです。中央はゲルト・ミュラー選手。

(追記・2021年8月15日にゲルト・ミュラー選手が永眠されました。ご冥福をお祈りいたします)

NASL選手のスパイクは時期的に一番興味深い年代なので、向学のために少し調べてみました。

ポニーはペレ選手だけではなく、

NYコスモスの多くのプレーヤーが履いていたようです。

しかし、

皇帝はやはりアディダスですね。

アメリカなので、アディダス、プーマはそれほど多くないのかと思いきや、

きわめてオーソドックスなスパイクのチームもあったようです。

昔は白いスパイクが印象的だったこの方(Alan Ball選手)も

黄色い3本線のスパイクはゲルト・ミュラーモデルかな?

こんなトレシューもご愛用です。

ヒール部分にこのスパイクにもあるようなNASLのロゴが入ったシューズを履いておられます。

また、70年代はプーマユーザーだったクライフ選手もアメリカでは、

アディダスのランニングシューズを履いていたりしますが、試合では


たぶんバルサ時代からお気に入りのプーマKING Peléを使っています。

ところで、となりで競っている選手はNASLロゴ入りの固定式アディダスを履いています。

ようやく今回のスパイクについてですが、NASLモデルはこちらの広告のタイプが有名です。

当時は珍しい白スパイクも発売され、今もかなり高額で出品されているのを見ます。白も黒もアディダスにしては珍しいルーマニア製です(白の取替え式は西ドイツ製のようです)。広告のモデルはどちらかというと廉価版ぽいグレードで、プロ選手が履くようなモデルではない気がします。
(訂正で、固定式はルーマニア製ではなくフランス製でした。申し訳ありません)

上述のクライフ選手と競っている選手のスパイクをよく見ると

ワールドカップウィナーっぽい表示に見えます。

たぶん、NASLの選手は、かかとだけNASLロゴが入ったハイグレードモデルの特別タイプを使っていたようです。

市販されたかはわかりませんが、過去のオークションの画像ですが

アディスーパーソールワールドカップのNASLバージョンが存在していたようです。

こちらはぜひ実物を見てみたいです。

こちらのサイトではNASLの貴重な画像やコレクションが見れます。

気になる一品がこちらです。

上記のAlan Ball選手のトレシューに似てますね。

これに似たモデルも過去に出品されていたようです。

いやー、世界は広いですねえ。

(2021年8月11日)