25. adidas World Champion (2)

Size UK6.5 Made in West Germany

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.4 ~3マテリアルソールのアディダス・ワールドカップシリーズ編~

こちらと同じくマレーシアの方から購入しました。

なぜまた同じ物を?

理由は特にないですが、モデルの表示がきれいな方がよかったため?でしょうか。

どちらも未使用には変わりないのですが、保存状態はマチマチなようで、はじめに購入した方は「WORLD CHAMPION」の文字が消えかけていました。

この時代のスパイクはこの表示が消えると、なんというモデルかまったくわからない方も多いと思います。

こちらはできるだけ文字がきれいなものを選んで送ってもらいました。

文字のきれいさ以外は全く同じと思ったら、インソールは4と違って白ではなく黒でした。

こちらも取り外し可能で、当時も交換用インソールってあったんだろうなと思っていたら、ebayでそれらしきものを見つけたので入手しました。

さて、このモデルの特徴はつま先で、それ以外はその後のワールドカップとほぼ同じです。

このつま先の構造ですが、写真ではわかりにくいと思いますが、先端の革は別体、つまりメインの靴の方とは全く別の革を貼りつけたか、上から被せた凝った作りのようです。

多分、ステッチのみのワールドカップコパムンよりも作るのはかなり手間がかかると思われます。

それが理由かはわかりませんが、このタイプのワールドチャンピョン(およびWMトップスター)は1年位でカタログから消えてしまいました。

素朴な疑問として、コパムンでこのつま先の特徴を持つモデルはなかったのか?

市販されたモデルでは見たことはありませんが、コパムンがデビューしたといわれる82年W杯の画像を今一度よく観察してみました。

この頃の黒白2色ソールはスーパーカップもありましたので、正確に見分けるのはとても難しいのですが、それでも稀につま先がわりと鮮明に写っている画像があります。

以前は、イタリアのオリアリ選手(13番)やペルーのサルグエロ選手(右の倒れそうな選手)のスパイクはコパムンかなと思っていましたが、何となくつま先はこのワールドチャンピョンに似ているような気がします。

ちなみにカブリーニ選手のスパイクはスーパーカップ(左上)だと思います。

コパムンのプロトタイプといいますか、ワールドチャンピョンの固定式版のスパイクが実は存在していたかもしれません。

(2021年2月17日)