Size UK8.5 Made in West Germany
「SPECIAL」シリーズのトリはこちらです。
WEBコラムでも少し紹介しましたが、もう少し深ぼりさせていただきます。
「先生」からのいただきものですが、最初にかなりの数のスパイクや書籍などをお送りいただきました。
さらに、そのあとも見たこともないような貴重なものをお送りいただいた中の一つがこのスパイクです。
スパイク以外にはこんなものも
五輪開会式にお二人が登場された時は感慨深かったですねえ。
さて、このスパイクについてですが、全体のつくりは「モデル2000」や「WORLD CUP74」に似ています。
革はおそらくカンガルーのようで、シュータンマーク裏は「MADE IN WEST GERMANY」になっています。
モデル2000は
MADE IN WESTERN GERMANYで、古いデザインです。
70年代前半から半ばまでのアディダスモデルは同じ名前でもいろいろ異なる部分が多く、興味深いのですが、いつからどこが変わったかについては不明なことだらけです。
今回のWEBコラムを出したあと、英国のNさんが「ゲルト・ミュラーハットトリック」の画像を送ってくれました。
あいかわらずすごいコレクションです。保存状態やその他のグッズにもおどろくばかりです。
ただ、このモデルはシュータンマークやソールなど、ワールドカップ74とデザインがよく似ています。
日本での広告では
ゲルト・ミュラーハットトリックはプーマのスパイクでも使われたボックスカーフ製で、アディカーフ(ブンデスリーガはこちら)とは別の革として表記されています。
しかも、広告のモデルはシュータンやソールがNさんのモデルとは異なっています。また、ブンデスリーガなどにはある、かかとのトレフォイルとアディダスの表記がありません。
しかし、こちらの広告では
かかとにマーク類が入り、側面の表記も変化しました。
ゲルト・ミュラーハットトリックの話になってしまいましたが、このモデルはゲルト・ミュラー選手の代表引退後に記念モデルとして登場したと思っていました。
しかし、このモデルの起源はかなり古く、ワールドカップ74が出始めたころからあったようです。
ちなみにワールドカップ74はカンガルーとアディカーフのモデルがありました。
結局、このモデルのボックスカーフ版がゲルト・ミュラーハットトリックという名前で販売されたのかもしれません。
この「SPECIAL」はワールドカップ74のプロトタイプだったのでしょうか?
そういえばNさんは比較的あたらしい「SPECIAL」モデルをお持ちでした。
ベースはこちらのモデルでしょうか?
今も情報が少なく詳細はわかりませんが、本家adidasが特別に作った「SPECIAL」モデルですからかなり貴重だと思います。
先生、Nさん、ありがとうございました。
(2021年9月21日)