Made in France
アッパーはこちらと同じ感じですので、Napoli 8の固定式版だと思います。
80年代のルコックの固定式スパイクはジーコさんが履いていたことがよく知られていますが、昨今、取替え式は何度か見たことがありますが、当時物の固定式は初めて見ました。
こちらも「先生」に譲っていただいたものです。よく手に入れられたものだとおどろくばかりです。
本当に貴重なものをありがとうございます。
さて、このスパイクのモデル名なのですが…、
80年代のルコックのスパイクの広告は、サッカー雑誌中のサッカー用品店の広告にしか載っていなかったようで、いくつか調べたのですが、Napoli 8のように、ルコックのマーク以外はアッパーが真っ黒の固定式モデルは見当たりませんでした。
価格的にはBARCERONAかBURGOSだと思いますし、この広告のお店が間違えて同じモデルの写真を載せた可能性もありますが、どちらもヒモ通し部分のふちどりが白く、このモデルのアッパーとは若干異なります。ちなみにジーコさんモデルのエスパーニャはかかとの革のふちどりも白いデザインですが、ルコックのマークがかかと部分にもあります。
ルコックの代理店がサッカー雑誌に載せていた80年代の広告はこちらのようなユニフォームを強調するものが多かった気がします。
どうしても他社のスパイクが写ってしまうので、ソールの「PUMA」のロゴは消されています。この広告の写真はたぶん87年ごろのコパアメリカだと思いますが、代表デビューしたころのカニージャ選手のプーマのスパイクはけっこう珍しいモデルだと思います。
すでにこちらのモデルのようなソールがあったんでしょうか?
後ろはレドンド選手?まだ代表じゃないか…。
ところで、このルコック広告のキャッチコピーを見て思い出すシーンがこちらです。
映像で見ると、なんとも力感のないシュートに見えますが、DF、GKをあざわらうようなタイミングと高く美しい空中フォームのゴールは、まさしくこのキャッチコピーがふさわしいと思います。