29. le coq sportif Napoli8

Size UK6.5 Made in France

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.17 『カナリア軍団のルコック、トッパー編』

基本的にスパイク以外の古いサッカー用品には興味がないのですが、一枚だけユニフォームを持っています。

神の実使用品です。

アルゼンチン代表のルコックで、マークの下に「le coq sportif」の文字がないので、82年W杯ぐらいの時期だと思います。

入手先は言わずと知れた(?)あの方です。

82年W杯ではジーコ選手をはじめ、ルコックのスパイクを履く選手が結構おられたと思います。

この大会前まで、フランスリーグで活躍していたプラティニ選手も使用していました(こちらもご覧下さい)。

またユニフォームもルコックのチームが何チームかあり、優勝したイタリアやアルゼンチンなどが印象深く、日本でも人気となり、当時の我が校のユニフォームもルコックになった記憶があります。

82年大会がW杯初出場のカメルーンチームは身につけている物すべてルコックの選手も多く、後にW杯最年長ゴールを決めたミラ選手もそのお一人でした。

ただ、取替え式はルコックでしたが、固定式はプーマの不思議なモデルという変わった組合せでした。

さて、86年大会でも、優勝したアルゼンチンやウルグアイチームなどのユニフォームはルコックでしたが、スパイクについては見かけなくなりました。

Jリーグが始まり、グランパスでルコック製品を使い始めたストイコビッチ選手が98年W杯、00年EUROでもルコックのスパイクで活躍していました。

そのため、日本のサッカーファンには割とおなじみのメーカーですが、不思議と82年大会以外での、ルコックスパイク愛用選手は極めて少なかったと思われます。

このナポリ8は82年大会後に日本でも販売されたルコックスパイクの中堅クラスのモデルで、実際に有名選手が履くようなグレードではないですが、当時のルコックスパイクの特徴を思い出させてくれます。

フランス製ですが、ユニフォームなど着るものと違っておしゃれなところはまったくなく、どのモデルも武骨な感じでした。

しかし、このスパイクを履いたジーコ選手のプレーは華麗そのものでした。

ジーコ選手はあまりスパイクにこだわらない選手でしたが、なぜルコックを?

Wikipediaにこんなことが書かれていました。

「幼少時代に兄が所属するチームが得点する度に雄鶏(galo ガーロ)の掛け声(cocorecoo!)をしていた事から愛称は「ガリーニョ・デ・キンチーノ」(キンチーノ地区の雄鶏小僧)と呼ばれた。」

それで?

たまたまですかね?

(追記)
最近見つけた神が珍しくルコックのトレシューを履いている写真です。

(2021年2月17日)

まあ、確かにディエゴ様がルコックのトレシューを履いていた時があったとはいえ、これを「Match Worn」としてしまうのはねえ…、

音楽界のスターのオークションサイトなので、かなり大胆な出品だと思います。

(2023年4月28日)