33. adidas World Cup II

Size UK8.5 Made in West Germany

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.19『釜本選手のスーパーカップ編』

2013年ごろから古いスパイク収集を始めて5年位になりますが、アディダスの場合、未だにワールドカップウィナーとスーパーカップは手に入るどころか、売りに出されているのすら見たことがありません(ウィナーは手に入りました)。

ウィナーは、今はなき「adidas-world」で所有者がおられることを確認できましたが、これまでかなりスパイク情報を集めまくってきたにもかかわらず、スーパーカップは未だに実在すら確認することができないままです。

それだけ、これらのモデルをお持ちの方が大事にされている証拠かもしれません。

しかし、同時期の取替え式は比較的よく見るので、固定式ソールが劣化したため、捨てられてしまった個体が多かったのも、現在残っているウィナー、スーパーカップが少ない原因の一つかもしれません。

発売後期(79年以降)のウィナーとスーパーカップはアッパーのデザインが共通で、革はアディカーフ製でした。

このアッパーと同じ取替え式はないと思っていたのですが、色やシュータンは異なりますが、このワールドカップIIが海外では売られていたようです。

アディカーフ製のスパイクはこれしか持っていないですが、何とも言えない質感は独特だと思います。

また、私は持っていませんが、ゲルト・ミュラー選手のシグネチャーモデルの一種も同じデザインのアッパーでした。革はどんな種類か不明ですが、こちらはソールが劣化していることから、固定式だったようです。

ワールドカップIIはシンプルな白1色のソールですが、アディダスで「WORLD CUP」の名が付くぐらいのモデルですから、ハイエンドモデルだったとは思います。

昔のポスターでは皇帝も使用されていたようです(これは誤りで、原図では白ラインだったようです)。

 

しかし、ソールが劣化していたので、すぐにスーパーカップへのコンバージョンを考えました。

これを含めてその無謀な計画の犠牲になったスパイクもいずれご紹介します。

このスパイクも今は姿を変えてしまったので、可能であればもう一つ欲しいとは思いますが、その後は出品されているのをまったく見なくなりました(見つかりました)。

ちょっともったいなかった気もします。

(2020年9月8日)