32. adidas STRATOS 2000 (1)

Size UK8.5 Made in West Germany

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.26「86年W杯の多様なアディダススパイク編」

86年メキシコW杯は、当然よく見ていたはずですが、あまりにも神の印象が強すぎて、他の選手の印象が自分の中ではかなり薄い大会でした。

プラティニ選手、ルムメニゲ選手、ジーコ選手…。

今考えたら前回大会で大活躍したすごいスーパースターなのですが、その方々のスパイクについても、ここ数年で実際に古いスパイクを集め始めてから改めて認識したしだいです。

そして、この大会でデビューしたアディダススパイクの多さに驚きました。

ただ、「銀色ラインのスパイクの選手っていたかな?」

という素朴な疑問があり、市販モデルには興味が湧きませんでした。

調べてみると、確かにストラトスシリーズは多くの選手に使われていたようですが、実際に使われていたスパイクのラインは白だったようです。

まれに世界のコレクターさんだと、白ラインのストラトスをお持ちのようですが、私はまだ実際に見たことがありません(詳しくはこちらをどうぞ)。

市販モデルと同じ銀色ラインの選手は全くいなかったかというと、そういうわけでもなく、ソ連のベラノフ選手のストラトスSLは銀色ラインでした。

銀色が規則違反というわけではなかったようですね。

86年大会で固定式のストラトス2000を履いていた選手はかなり少なく、ソールが違うタイプもあり、こちらのタイプのソールのストラトス2000を履いていた方はいなかった気がします。

87年の広告ではワールドチャンピョン(82年頃は取替え式)というモデルが、これと同じソールですが、アッパーが違うようです。

この頃から高額モデルも種類が増えてきて、フォローできなくなります。

そのようなモデルはだいたい販売期間も短かったので、今の時代に残っている数も極めて少ないようです。

(2021年2月17日)