133 adidas World Cup Silver

Size UK6 Made in West Germany

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.8『アディスーパーソールのワールドカップ編』

こちらで紹介したワールドカップのシルバーラインバージョンで、80年ぐらいに発売されたようです。ポスターのスパイクの写真はワールドカップ78から同じに見えますが、色だけ変えたわけではなく、ちゃんと別のスパイクでした。

価格は白ラインのワールドカップより千円高い26000円。

高校の同級生がこれを使っていて、びっくりした覚えがあります。

82年W杯頃にニューモデルが出た時には1万円引きぐらいで購入できるチャンスがありましたが、いずれにしても当時最高峰モデルとして強烈に印象に残っています。

何年か前に新品がヤフオクに出品されました。

スパイクのオークションは長年見ていますが、驚愕の落札額でした。

こりゃ手に入れるのは絶対無理と思っていましたが、その後しばらくして運よく入手できました。

さて、このモデルの詳細ですが、意外とナゾです。

昔あったWEBサイト「アディダス・ワールド」でアディダススパイクにとてもお詳しい方(確かクラボウスキーさんと名のられていたと記憶しています)が、ワールドカップシルバーは日本を含む限られた地域(東欧だったかな?)しか出回っていなかったと投稿されていたと思います。

確かに80年頃、シルバーラインのアディダスモデルを履く選手はあまりいない気がします。

アディダスの広告でも出ていたこちらのチーム


80年頃のポーランド代表で、GKのムイナルチク選手のスパイクに比べ、他の方はシルバーに見えます。黒いくつずみで磨いたためかもしれませんが…。

また、片足ずつ違うスパイクを履いた元祖(多分)、84年EUROのジョルダン選手(ポルトガル)
(その他はこちらで紹介した90年W杯のスクラビー選手)


フランス戦は左がWC82で、右がコパムン

西ドイツ戦の左足はワールドカップシルバーかもしれません。ジョルダン選手は昨年亡くなられたそうです。合掌

日本でもサッカー少年にとっては、かなりインパクトの強いモデルだったと思いますが、日本リーグや代表でこれを履いていた選手はあまり思い浮かびません。

今となっては世界的にみるとかなりレアなモデルなのかもしれません。

(2020年7月12日)