Size 26cm Made in Japan
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.24 「神も愛した日本製サッカースパイク編」
私がアホみたいに古いスパイクを集めているのは懐かしさもありますが、昔は履けなかった(買えなかった)憧れが一番の理由です。
集めた中には、昔の価格よりもずっと安い物もあれば、何倍も高かった物もありました。
このミズノのJリーグモデルも当時は2万円ぐらいする高級スパイクで、もしその頃、学生、ましてや小中学生だったらきっと憧れの対象だったと思います。
ただ、私は既に社会人だったので、サッカーの実力はともかく、憧れというより、存在すら知りませんでした。神がこれを履いていなかったら多分集めることはなかったと思います。
今とは違って、私が学生の頃、ミズノのサッカースパイクはカレッカ選手が履いていましたが、それ以前はやはり野球用品に比べればマイナーでした。
しかし、野球用品の美津濃、特に硬球用の赤カップグローブはこちらにも書きましたが、当時小学生だった私にとって未だに憧れの存在です。
オークションなどでスパイクを探すついでに美津濃のグローブも時々気にはしていましたが、新品デッドストックなんてお目にかかることは非常に稀で、多分数年に1回ぐらいです。
また、もしあったとしても落札価格はとんでもなく高額になるでしょう。
ところが、私が細々集めてきた(そこそこの程度の)赤カップグローブについてコラムを書いた頃、目を疑うようなヤフオクの画面を見つけました。
憧れの赤カップグローブが新品箱入りで山ほど並んでいる…。
その数、約70個…。
普通の方にはただのぼろいグローブの在庫一掃セールに見えるかもしれませんし、おそらく出品者もその感覚で、委託者(昔スポーツ用品店を経営されていた方だそうです)から引き取ったものを一律500円スタートで出品されています。
ただ、70年代後半当時のスポーツ用品店でもこれだけの品揃えはなかったと思います。
だいたい売れ筋は軟式のグローブで、硬球用など扱っていない店も多かったはずです。
40年前の名門野球用品店か美津濃の倉庫みたいな光景が令和の時代に…。
まあ、それにしてもお好きな方が多く、入札数、金額、ハンパないです。
何とか手に入れた憧れのGOC-3Lモデル。
普通はカビ臭いことが多いこの時代のグローブですが、新品の革のニオイがします。
あるところにはあるんですねえ。
(2020年2月9日)
赤カップのことを書いた雑誌がこちらです。