69. PUMA MARADONA SUPER (reissue)

UK 7.5 Made in Italy

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.18 『マラドーナシリーズの不思議編』

最近のプーマの復刻モデルですが、他にも

MENOTTI STAR

TORERO

MEXICO-FINALE

などがあります。

これらは昔のオリジナルを知っている者からみても、随分頑張って作ったなあと思います。

特にアッパーはかなり忠実に復刻されています。

しかし、残念ながらソールは現行モデルの流用です。

とは言っても、昔風のソールではありますし、色も白ベースに黒スタッドで同じように見えますが、こちらはオリジナルを知る者からすると違和感があります。

下図がオリジナルのMARADONA SUPERで、白い部分が復刻版のように平らではなく段差があり、スタッド(ポイント)が高くなっています。

海外では同じタイプのソールのモデルが結構あったようで、スタッドが白いタイプもあったようです(カタログはスウェーデン版)。

ただ、PORTO ALEGREはMARADONA SUPERと同じに見えます。

さて、40年近く前のこのオリジナル固定式ソールですが、最近の日本のスパイクファンなら見たことがあると思います。

1998年に中山選手がフランスW杯で使ったモデル(こちら)の色違いです(多分)。
中山選手モデルも入手できました)

長いスタッドを希望した中山選手の特別モデルと紹介されていることが多いですが、昔あった型を探し出して、もう一度使ったのだと個人的には思っています。

まあ、このタイプのパラメヒコもすでに20年前のモデルですから、今では既に作製不能なんですかね。

(2019年10月9日)

こちらのコラムなどでディエゴ様ご本人は親善試合でしかシグネチャーモデルを履いたことはなかったと書いたことがあります。

その一例が1982年の来日時の試合で(富越さんの画像)、

シュータンマークは確かにご自身の顔入りマークです(珍しくヒモは普通の結び方)。

神戸ではマルチスタッドのディエゴマラドーナを使っていましたが、国立競技場でゴールを決めた時は(こちらからの引用)、

マラドーナスーパーでした。

ただ、どちらの試合も途中でベルトマイスターに(から?)履き替えておられたようです(引用はこちらです)。

審判のスパイクも懐かしいですね。

ただ、最近気づいた81年1月の代表戦の時の画像(ブラジル戦)

アッパーはこちらのモデルと同じようなT字白シュータンですが、ソールが黒ポイントです。
それにしても、スパイクとしてのサイズは合っているのでしょうが、はち切れんばかりの状態ですね。
よっぽど分厚いテーピングをしていたのでしょうか?

同時期の練習でも、

ソールはマラドーナスーパーと同じタイプだったようです。

ただ、同じブラジル戦や、その前の西ドイツ戦では

白ソールの固定式も履いていました。ブラジル戦では途中でこれに変更したようです。こちらの方が足にフィットはしているようです。

たぶんベルトマイスターだと思うんですが、シュータンの真ん中に白ラインが入った珍しいタイプで、このころのディエゴ様のモデルは本当に今でも謎だらけです。

(2023年5月10日)

またまた富越さんのすばらしい画像がアップされていました。

ソールがよくわかります。

この15年後ぐらいの中山選手のこちらのモデルのソール、

スタッドの色は違いますが、同じ型だと思います。

(2023年12月28日)