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KING GEAR Archive VOL82 (2023/12/15)

英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.82 「今年入手したビンテージアディダスモデル編」

(2023年の内容です)
早いもので2023年が終わろうとしています。昨年は不思議とプーマのビンテージモデルが多く手に入りましたが、今年は逆にアディダスの(個人的に)珍しいモデルが集まった年でしたので、それらをまとめてご紹介します。


最近、昔のサッカースパイクをフィーチャーした画像を目にすることがあります。表紙及び図1左はアディダス編の一部です。
これまで、様々な方々のおかげで、この1970~1990年のフラッグシップモデルはだいたい集めることできましたが、今年はCOSMOSを新たに入手できました(図1右)。


図1 70年W杯でベッケンバウアー(皇帝)選手をはじめ、多くの名選手が履いていたCOSMOSと、プラティニ選手が84年EUROで履いていたフランス製のEUROPAを入手できました。  

70年W杯では2000も多くの選手が履いていたようです。 EUROPAは数年前からマレーシアのコレクターさんが所有しているのを知っていたのですが、今年になって急に譲ってくれました。本当にありがとうございました。
皇帝をはじめ、70年代の名選手の多くは北米リーグ(NASL)で活躍されましたが、その特別モデルも今年入手できました(図2)。


図2 スパイクとしてのクオリティは大したことはないと思いますが、これまでなかなか見つからなかったモデルです。元々スポーツ店だった古い家を買ったアメリカ人が、その中に残されていたこのモデルをたくさん出品していたので入手できました。

図3は様々なメーカーの歴代の名品スパイクを並べた画像の一部(上)と、今年プーマのKINGをフィーチャーしたイベントの画像です。40~50年前のモデルですので、不確かなこともあるかと思いますが、この年代しか詳しくない私にはいろいろ気になるので、一応言及したいと思います。


図3 最初にKINGと名が付いたプーマのモデルは「KING EUSEBIO」だったと思います。左上のモデルはKINGには程遠いクオリティの「Pelé Santos」ですね。
下の歴代のKINGモデルを並べている画像には(
Tシャツもあるようです)、なぜか「Maradona SUPER」が入っています。
プーマの英雄が描かれたインソールも凝っています。ただ、マテウス選手はドイツ代表ではプーマは履けなかったけどなあ…。
ペレ選手の70年W杯決勝で履いたシュータンの長いモデルも実はプーマだったかはナゾです。

こちら
でも書きましたが、コパムンディアル(コパムン)のデビューは1979年ではありません。

表紙の画像では正しく1982年と記されていますが、デビュー時のモデルとは若干違い、かかとには大きなトレフォイルマークがある2代目です(3代目かもしれません)。     
今年はその2代目モデルの箱入り未使用品も入手できました(図4)。


図4 80年代半ば製造のコパムン。復刻版以外のシュータンのマークが青いモデルでこれほどきれいな実物は初めて見ました。

私にとって、Theコパムンユーザーと言えば木村和司さんですが、今年は木村選手の実使用コパムン(図5)と同じマリノス時代の井原選手の実使用アディダスモデル(図6)も入手できました。


図5 木村選手が(たぶん)引退試合の時に使われたコパムン


図6 
井原選手がJリーグ開幕当初に使用していたモデル。

さて、表紙や図1にあるようにアディダスの名品スパイクに登場するFX1はデビュー当時画期的なソールのモデルとして有名です。ただ、同時期にデビューしたSTRATOS SLは市販品とメキシコW杯出場選手実使用モデルとは異なる点が多々あり、個人的にナゾが多いモデルでした。
今年は市販品では見たことがなかった白ラインのSLも入手できました(図7)。


図7 白ラインのSTRATOS SL。86年W杯では銀ラインモデルも含め、多くの名選手が使用していました。

ちなみに、お知り合いに教えていただいたのですが、90年代半ばから、ほぼ変わることなく生産されてきたコパムンですが、最近製造されたモデルのシュータンやインソールには「MADE IN GERMANY」の表示が入るようになりました(こちらに記しています)。
見た目は変わりませんが、天然皮革の使用が難しい時代に、ちょっとした変化があると、私などは「もう製造中止かな?」と思ってしまいます。  

今年はパラメヒコも人工皮革の復刻版がデビューしました。有名選手は誰も履いていないなあと、存続を危惧していましたが、もしかしたら今年の高校選手権で見れるかもしれません。  
昨年と違い、今年はプーマの出物はあまり見つかりませんでしたが、図8の西ドイツ製KINGが入手できました。


図8 西ドイツ製KING

私にとってKINGと言えば、白シュータンに誇らしげに「MADE IN WEST GERMANY」と記されたこのタイプです。
しかし、最近は西ドイツという国名を使うことも「分断」の歴史上、あまり好ましいことではないのかもしれません。
国と国の戦いはスポーツだけで充分と思う昨今です。   

さて、表紙や図1に記されたモデルは、むしろそれ以後のものの方がたくさんあり、最近は94年デビューのプレデターシリーズの30周年イベントがドイツのアディダスで行われたそうです(図9)。


図8
 一つもわかりません。

SAMBAやSUPER STARなど人気のアディダススニーカーの3本線はきれいにそろってソールまでしっかり伸びています。
サッカースパイクもそうであるべきと思っていたのですが、スパイクの性質上、80年代半ばから途中で切れるようになったのはショックでした。
プレデターに至っては、3本線の形状まで変わってしまい、90年代は旧モデルの面影が残る日本製デサントブランドのアディダススパイク(例:図6)にしか興味がなくなりました。  

JリーグでもまだコパムンWORLD CUPパラメヒコを履いて活躍している選手はおられます。
時代的に製造継続は難しい場合は、中身はどれだけ変えてもらっても構いませんので、昔ながらの外観もチョイスできるようにしてほしいなあと思います。


コラム中にKING EUSEBIOのことがありましたが、2023年にはこのスニーカーをいただきました。

静岡・藤枝にあるプーマスニーカーの聖地のようなお店の店主様がデザインした意欲作です。
もったいなくて外では履けません…。

それにしてもプーマにご自分のリクエストでスニーカーを作らせてしまうとは…。
すごいの一言です。

せっかくですの、しばらくの間、こちらをお店に展示していただきました。

マグフォリア山田様、その節は本当にありがとうございました。

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