
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.49「さようならディエゴ様編」
本日(11月25日)はディエゴ様の命日です。
というわけで、また順番が飛んでしまい恐縮ですが、亡くなられた直後に配信したコラムを再掲載させていただきます。
まさかこんなに突然この世を去ってしまうとは…。先日還暦を迎えられたばかりのディエゴ様が永眠されました。こんな私にできることは神の正しいスパイク情報を残すことしかありません。
きっと、あらためてディエゴ様の神がかり的ゴールを生んだ時のスパイクが気になった方々が多くおられたということだと思います。
まず、W杯初出場の82年スペイン大会は5試合に出場されました。 初戦のベルギー戦と、退場してしまった2次リーグのブラジル戦は固定式モデルでした。
おそらくベルトマイスターだと思いますが、それぞれシュータンの種類が違います。ベルギー戦は79年のワールドユースでも使っていたT字型タイプです。
ちなみにブラジル戦は「アルゼンチン結び」ですが、ベルギー戦は普通の結び方です。 あとの3試合は黒・黄色2色ソールの取替式でした。
このソールのモデルは大活躍された86年W杯でも予選リーグのブルガリア戦と決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦でお使いでした。
ブルガリア戦では試合途中でスタッドが一つ外れてしまい(図3左)、試合後に探し回ったそうです。
固定式も使用されましたが、予選リーグのイタリア戦のみでした。
それ以外の試合では、この大会であらたにお目見えしたトレロタイプの新型モデルをお使いでした。 W杯の翌年にそのレプリカモデルが発売されました。サイズ、足型がディエゴ様仕様で26センチのワンサイズしかありませんでした。固定式もありました。
「神の手」、「5人抜き」の時のスパイクはこのモデルです。
ニューモデルは初戦の韓国戦で使い始めましたが、最初は合わなかったのか、以後3試合(対イタリア(図4)、ブルガリア、ウルグアイ(図3))は旧型モデルのスパイクにされました。
しかし、イングランド戦からは徐々にフィットしたのか優勝時もニューモデルでした。
次回は以後の大会のスパイクについてまとめたいと思います。
画像は富越正秀様、ゲッティイメージズなどより転載させていただきました。
著者 小西博昭の作品はバナーをクリック!
『神に愛された西独製サッカースパイク』
80年代に数々の伝説を生んだサッカー界のスーパースターを足元から考察した論考。
◆小西博昭オフィシャルブログhttps://maradonaboots.com/
