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KING GEAR Archive VOL49 (2020/11/27)

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英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.49「さようならディエゴ様編」

本日(11月25日)はディエゴ様の命日です。
というわけで、また順番が飛んでしまい恐縮ですが、亡くなられた直後に配信したコラムを再掲載させていただきます。


まさかこんなに突然この世を去ってしまうとは…。先日還暦を迎えられたばかりのディエゴ様が永眠されました。こんな私にできることは神の正しいスパイク情報を残すことしかありません。


日々、ディエゴ様が現役のころのスパイク情報を発信しているのですが、さすがに訃報当日は私のマイナーブログも見たことがないぐらいアクセス数が伸びていました。
きっと、あらためてディエゴ様の神がかり的ゴールを生んだ時のスパイクが気になった方々が多くおられたということだと思います。
これまでブログやこのコラムでも度々取り上げてはきましたが、散発的な情報でしたので、追悼の意味も込めて、国際大会での神の使用スパイク(すべてプーマ製)について総集編としてまとめてみました。

まず、W杯初出場の82年スペイン大会は5試合に出場されました。 初戦のベルギー戦と、退場してしまった2次リーグのブラジル戦は固定式モデルでした。

図1 82年W杯1次リーグのベルギー戦(左)、2次リーグのブラジル戦(右)  

おそらくベルトマイスターだと思いますが、それぞれシュータンの種類が違います。ベルギー戦は79年のワールドユースでも使っていたT字型タイプです。

ちなみにブラジル戦は「アルゼンチン結び」ですが、ベルギー戦は普通の結び方です。   あとの3試合は黒・黄色2色ソールの取替式でした。

図2 予選リーグのハンガリー戦(左上)、エルサルバドル戦(左下)、2次リーグのイタリア戦(右)  

これらのモデルはおそらくキングWMだと思います。  

このソールのモデルは大活躍された86年W杯でも予選リーグのブルガリア戦と決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦でお使いでした。  

図3 86年大会予選リーグのブルガリア戦(左)、決勝トーナメント1回戦ウルグアイ戦(右)  

ブルガリア戦では試合途中でスタッドが一つ外れてしまい(図3左)、試合後に探し回ったそうです。  

固定式も使用されましたが、予選リーグのイタリア戦のみでした。

図4 予選リーグのイタリア戦で、固定式スパイクで得点を決めるディエゴ様。この時もヒモの結び方はノーマルでした。ちなみに以後出場した試合、大会で固定式スパイクは使用されず、W杯でディエゴ様が固定式スパイクで決めた唯一の得点です。  

それ以外の試合では、この大会であらたにお目見えしたトレロタイプの新型モデルをお使いでした。   W杯の翌年にそのレプリカモデルが発売されました。サイズ、足型がディエゴ様仕様で26センチのワンサイズしかありませんでした。固定式もありました。  

図5 予選リーグの韓国戦(左)、準々決勝イングランド戦(右)。
「神の手」、「5人抜き」の時のスパイクはこのモデルです。  

図6 準決勝ベルギー戦(左)、決勝西ドイツ戦(右)  

ニューモデルは初戦の韓国戦で使い始めましたが、最初は合わなかったのか、以後3試合(対イタリア(図4)、ブルガリア、ウルグアイ(図3))は旧型モデルのスパイクにされました。

しかし、イングランド戦からは徐々にフィットしたのか優勝時もニューモデルでした。  

図7 86年W杯でデビューしたディエゴ様ニューモデルスパイクのアップ画像  

次回は以後の大会のスパイクについてまとめたいと思います。  

画像は富越正秀様、ゲッティイメージズなどより転載させていただきました。 

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神に愛された西独製サッカースパイク』
80年代に数々の伝説を生んだサッカー界のスーパースターを足元から考察した論考。                 


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